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オズボーンのチェックリストー事例研究
■オズボーンのチェックリストというのがあります。これは、物事を考える時に効果を発揮するものです。
何かの企画を立てる必要があるとか、アイデアが欲しいという時に、有効です。そこで、ここでは、今あるもので、そのチェックリストを使っただろうと思われるものを3つ紹介します。
1.オズボーンのチェックリストとは
■まずは、オズボーンのチェックリストとは、何でしょうか。
項目 | 説明 |
---|---|
1)他に使い道はないか? | ・改良して、新しい使い道はないだろうか? |
2)何かに応用できないか? | ・以前、あるいはどこかで違ったものはなかったか? |
3)修正できないか? | ・五感や5W1Hを使って考えて、違うものに変更できないか? |
4)拡大してみたら? | ・強度や角度、いろいろなものを拡大できないか? |
5)縮小してみたら? | ・同様に、縮小してみたら別の使い道が出てこないか? |
6)代用できないか? | ・構成材料や順番を変更して、別のものに変身できないか? |
7)アレンジし直したら? | ・違うパターンに変更できないか? |
8)逆にしてみたら? | ・上下・左右、方向をハンタンでできないか? |
9)組み合わせ手見たら? | ・AとB、AとC等々、組み合わせを変えると新しいものができないか? |
■このリストを手中にしたら、様々な場面で、違う、全く新しい発想ができるのではないでしょうか。例を3つ挙げます。
2.映画館での映画以外の利用方法
■とある映画館で、こんな広告を映画上映前に打ち出していました。
映画館を発表会や講演会で使ってみましょう!!
■確かに、これはありだなと思えました。スライドショーもできるらしく、講演者はステージに立って、そこで大画面にレーザー光線を当てて、話しまくればいいわけです。しかも巨大なスクリーン上にて!! これがミソですよね。
その他、学芸会や何かの講習会や発表会、様々な用途に使えますよね。冷暖房完備でシートもパイプ椅子より居心地がいいですよね。
シーンをイメージしてください。最高ですよ。スライドに自分の顔写真もちゃんとはっておけば、大写しになるわけです。これは凄いですよね。問題は価格でしょうか。
席数と規模、時間で価格帯は違ってくるらしいですので、相談してみるといいですね。どこの映画館でもやっているようです。
映画館は、映画を見るのみならず!!
3.とある弁当屋さんが取り組んでいること
■とある、地元では大手の弁当屋さんが、こんな新商売を始めました。
弁当を「給食」と称して、宅配するというのです。
宅食サービスは今までもありましたが、普通の弁当屋さんが宅食サービスを始めたというところがミソですね。どうせ弁当を作るのですから、宅配をするか、しないかの違いでしかありません。
しかし、現代の高齢化社会では、需要が大きいのではないでしょうか。曰く、
1)栄養バランスが氣になる方
2)忙しくて時間に余裕がない方
3)一人暮らし、二人暮らしの方
4)体が不自由な方
1食あたりが450円から600円位までと、店内販売より若干値段ははりますが、便利さには変えられませんよね。
4.昆虫をスキャナーしてみよう!
■最後に、夏休みの自由研究のヒントを出します。
小さい頃、押し葉とかを、新聞紙に挟んで重しを乗せて、乾燥したら、スケッチブックに添付して学校に出したことがありました。皆さん、よくやっていた夏の課題ではないでしょうか。
ところが、今から20年以上前でしょうか、新しい方法を知ることが出来ました。次の本です。
■何と、押し葉をスキャナーでやるという方法です。なるほど、こんな方法があったか、先を越されたと思ったことでした。デジタルということになりますので、原色で保存がききますし、整理整頓もラクですよね。
どうやるかというと、
1)葉をとる
2)スキャナーでコピー
3)PCで処理
4)デジタル押し葉完了
これは凄いと思いました。
しかし、もっと凄いことをやっている人を知りました。山根一眞氏(ビジネス書の著者)と養老孟司氏の対談本だったでしょうか、昆虫をスキャナーするというのです。
そんなことをしようものなら、ガラス板にコピーされて死んじゃう!と思ったのですが、次ページにこんな方法が書いてありました。既成概念を打ち破る方法でした。
どうやるかというと、
1)スキャナーの蓋を開き、消しゴム3,4個を長方形にして置く。
2)その長方形の中に、スキャンしたい昆虫を置く。
3)そして、スキャナーにかけいろいろな方法があるものですよね。
■つまり、スキャナーの画面に空間を作ったわけですね。ここに、生体を置いたというわけです。これでできるかと思いつつ、やってみました。私の場合は、セロテープを使ってみました。これも、オズボーンのお陰ですね。
そしたら、以下のように、きれいにできました。これは、我が家のアサガオと、それについていた害虫です。
上の3つの事例でわかることは、何かに何かを組み合わせたり、見方を変えたりすれば、新しい仕事が開発できる