お金のこと

年金+1500万円で暮らせます!!

■年金2000万円問題が話題になっていますよね。これは本当でしょうか。そのことについて、荻原博子著『年金だけでも暮らせます』からエッセンスを紹介してみますね。

『年金だけでも暮らせます』

■上記の本や、荻原氏の講演内容を総合すると、結論はこうです。

年金+1500万円で暮らせます!!

  本の題名とは違いますよね。それはなぜでしょうか、順次、説明をしていきます。

年金とは?

■まず、年金は2つからなります。

老齢基礎年金(いわゆる国民年金)

 年金保険(国民年金保険か厚生年金保険)に加入して(20歳から)、保険金を10年以上納めていた人に65歳から支払われるお金です。前者は自営業や専業主婦の方、後者は会社員や公務員の方です。

老齢厚生年金(いわゆる厚生年金=旧共済年金)

 会社の給料等々で保険金が違い、加入期間に応じて、支払われる年金額にも違いが生まれます。段階的に支払われる時期が違い、現行制度では、1961年以降の方からは65歳から支払われます。

年金保険を払わないと損をする=年金は破綻しない!

■上記2つの年金が65歳から支払われます。では、どれ位、支払われるのかということに注目が集まるかと思います。その前に、こんな噂がありますよね。

(若い)我々の老後には、もうお金はないから、支払えば損をする、もらえないに決まっている!!

 こんな話をよく聞くし、払っていない人が何と、現在、33.7%(平成29年)になっています。つまり、6割強の人しか、払っていないということになりますね。

 こういう事実を聞くと、貰っている人も「エッ、我らの年金、大丈夫か、ちゃんと死ぬまで貰えるよね?」と不安になるかと思います。

 大丈夫です、額は減るかもしれませんが、貰えないことはありません。なぜなら、現在でも足りない分を税金でまかなっているからです。

つまり、税金の補填で年金は破綻しません。だから、保険料を払わないと老後は生活できない、死ぬまで働く必要があるという結論になります。

では、いくらもらえるの?

■これは、人それぞれですね。年金額=国民年金(会社員などの場合は+厚生年金)となります。それでは具体的にいくらもらえるのかというのは、次の資料でわかります。

「ねんきん定期便」

■こんな郵便物が誕生日近くに届きます。これをしっかり保存して、確認していきましょう。これには、今までいくら保険料を支払っていて、何歳からいくらもらえるかという大体の金額が書かれていますよ。この葉書を見れば、老後の計算が立ちますね。

■保険料を払わないと、なぜ損なのか、他にも理由があるのです。それは、以下の保障を受けられないからです。

遺族年金(自分が亡くなった時の残された家族の生活資金)や障害年金(自分が障害を負って働けなくなったりした時)がもらえなくなる!!

 これは大きいと思います。なぜなら、将来、自分がどうなるかというのは、誰にもわからないからです。将来の担保になるわけですね。

年金だけで生活費はまかなえる

■例えば、厚生年金に加入していれば、現行制度のもとでは十分とまではいいませんが、この日本でなら、何とか生きていけそうです。なぜ、「十分とまでは」という表現をしたかといいますと、人それぞれ生活の質が違うからです。贅沢をしようと思えばできるし、質素倹約で過ごそうと思えば過ごせるからです。要は、収入に応じた生活というのがポイントですね。

では、なぜ1500万円必要なのか!!

■それは、先ほども書いたように、人生何があるか、わからないからです。ピンピンコロリだと、年金だけで暮らせるようです。しかし、そうは問屋が卸さないというわけです。

 例えば、体が不自由になり「介護」問題が出てくるかもしれません。「大病」をするかもしれません。

■もちろん、大病をしても、先進医療を求めないなら、健康保険でまかなえます。なぜなら、高額医療制度というのがあって、会社員だと最低8万円くらいを支払えば、それ以上かかった医療費は保険から支払ってもらえますので、手出しは8万円くらいですみます。

 これは、私が手術・入院を複数回していることから、「断言」できます。ただし、ベッドなどは大部屋ということになります。それは当然ですよね。まとめると、こうなります。

 将来の大病や介護というもしやの備えとして、1500万円あれば、なお安心というわけです。

投資は絶対だめ!

■荻原氏が口酸っぱく言われること、それは投資に絶対手を出してはいけない!!と言われます。個人客の46%が投資信託を始めとした投資で失敗しているそうです。ですから、もし退職金を頂いたら、それは先ほどの1500万円にあてるといいと断言されます。

退職金は介護や大病用の1500万円にあて、貯金をしておく!!

■その他、いろいろなお得情報がこの本では紹介されていますので、これから老後を迎えよう、あるいは若い内に知っておこうという人は見逃せない本だと言えますよ。

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hiro
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